パクトv型はSWでも相手を傷つけません。

ネジを締結すると締め付けられた相手側やナットの座面などは必ず傷がつきます。そこで着目されたのがパクトのフィルムです。パクトはフィルムで座金を一体化しています。部材との間・ナットと座金との間にフィルムをかましそれぞれの相手を守れないだろうかという発想です。左の写真はその発想をそのまま現実化しました。ナットと座金との間にフィルムをV型に、ばね座金の部材側座面にフィルムを被せてあります。締結しますとナットと座金そして相手の部材に対してフィルムが優しく作用して傷をつけません。
パクトv型をアルミの板に締結し錆の試験をしてみました。JISに基づき締結後144時間のキャス試験と1000時間の塩水噴霧試験を行ないました。双方とも錆の試験では非常に過酷な試験です。左の写真はキャス試験を終え締結をはずした部材の表面です。まずパクトv型を締結した座面に傷がないことがわかります。又部材表面もパクトの近辺では錆がないこともわかります。ステンレスのボルトから溶出したと思われる茶色い錆と塗装の弱い短面に錆が集中しています。これにより電蝕にも効果があると考えられます。